「かくて、国家資本主義トラストの形成とともに金融寡頭支配ははじまり、ファシスト的独裁がブルジョア議会主義に代わる。」
(野呂栄太郎著「日本資本主義発達史」より)
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2・11「日の丸・君が代」の強制に反対する 千葉県民集会を大成功させよう!! |
千高教組「日の丸・君が代」対策委員会 |
「日の丸・君が代」対策委員会 「バトルトーク合宿(七里川温泉)」記 |
石井 泉(浦安南高校分会) |
「日の丸」 「君が代」の法制化をあらためて考える 〜小森陽一氏の講演を聴講して〜 |
長永孝弘(清水高校分会) |
小さな声から─8月9日を契機として | 青柳えいみ(一市民) |
「日の丸・君が代」に抗して、一つの経験から | 小林春彦(国労千葉地本) |
2月の授業の件でご心配くださったみなさまへ | 根津公子(八王子・石川中) |
お知らせ | |
編集後記 | stylo rouge |
「日の丸・君が代」強制反対闘争をどのように展開していくか、このことについてこの間、委員会は提案を出し、千高教組本部と協議してきた。
その結果、これまで次のようなことが確認されてきた。
さらに、現在、県民運動を発展させるために「アピール賛同署名運動」の展開と「新聞広告」(2月上旬)を出して行くことも検討中である。
21世紀を前に、日本の民主教育と民主主義は大きな曲がり角にきている。
2・11県民集会を大成功させるために、団結して立ちあがろう!!
9月25・26日(土・日)に、七里川温泉で10名以上の参加で合宿が行われた。野球部の練習が昼過ぎに終了後、幻の温泉地に向かった。JR京葉線で蘇我駅、内房線で木更津駅、初めて乗る久留里線で終点上総亀山駅到着。ここまで約3時間。そこから車で約15分、ようやく5時過ぎに到着した。周囲の景色は山・谷・山の連続でまさに県内唯一の温泉場にふさわしい所。秋には紅葉でさぞかしきれいだろう。他の参加者は七里川渓谷をフィールドワークに出かけているとのこと。地元の案内者(木更津東高の御廉納さん)に連れられたっぷり2時間ちかく渓流散策を楽しんだようだ(数名野ビルの被害あり)。
夕食後さっそく討論会が始まった。今回の合宿の目的は、法制化された「日の丸・君が代」の強制反対について今後どのような運動を作っていくか、話し合うことである。その中で提起されたのは、[1]来年2月11日に県民集会(すでに実施決定済み)を実施、[2]強制反対の賛同署名と意見広告であった。
県民集会については、高教組が各労働組合・市民グループ等諸団体に呼びかけ、とにかく県内幅広い強制反対の統一戦線を組むことが成功の鍵だと確認された。高教組は今こそこの連帯の中心軸になることを期待されているし、その力ももっているとの意見が多かった。また、魅力的な講演者若しくはパネラーの選定では県出身者の俳優や作家など具体的な名前も挙がった。来年の卒業式や入学式を控え当局側の攻撃が非常に危惧されるこの時期、是非組合員や仲間を励まし、当局側の攻撃をはねかえす重要な機会にしたい、成功させたいと皆の意見にも熱がこもった。
賛同署名と意見広告についても、保護者や生徒など一般県民に訴えるため氏名だけでなく是非学校名なども記載して実現できないか、また意見広告は良心的自由の意見表明として貴重な機会となるなどの意見があった。今後、アピール文の内容や記載事項などを詰めていくことになるが、是非実施したいと確認できた。
バトル討論会は、12時過ぎまで続いた。その後は残った人たちで延長戦が続き、最終的には午前6時まで起きていた人たちもいた。酒も一升瓶は3・4本空いただろう。2日目も午前中は討論会の続き。さすがに疲労も感じたが、窓の外の緑・うまい空気が気分をリフレッシュしてくれる。何度も硫黄の温泉(24時間可)に入り、夜中にきれいな月見もでき、川魚や山菜などを食し、贅沢な2日間だった。特に、旅館を世話してもらい皆の面倒と討論のリーダーシップをとってくれた佐々木さん(袖ヶ浦高)に感謝したい。
9月10日に、文学者である小森陽一氏の講演に出席して、小森氏の見解の一部を踏まえ「日の丸」
「君が代」の法制化と教育現現場への強制問題について考えてみたいと思う。
小森氏によれば、法側化に反対する人文、社会科学系研究者層が未曾有の運動を展開しているということである。特に、日頃からこのような運動に無縁な東大の教員らも数多く賛同し、6月に反対声明を出したとのことであった。つまり、それだけ法制化がアカデミズムの世界に与える衝撃が大きかったようなのである。このような運動が展開しているにもかかわらず、当の学校教育の現場では「日の丸」
「君が代」の法制化、強制に対する運動が盛り上がらないのが現実である。この点は、既に導入されてしまっている諦めもあるかもしれないが、導入されていない現場に法制化が諦めムードをもたらすことを私自身大変危惧するところである。
盛り上がらない一因は、小森先生によって指摘されたように、「スペクタクル(=大規模な見せ物、娯楽)社会」の中で現実から国民が乖離させられている実態にあるというのである。つまり、ワールドカップやオリンピックなどの一過性のゲーム(遊び)という虚構の世界で国民は「日の丸」の掲揚、「君が代」の斉唱を当然のように意識させられているのであり、法制化を推し進める人々の論拠になっていると指摘された。この点は、「日の丸」
「君が代」の間題を語る時に「スペクタクル社会」世代の教員を達動に関わってもらうためにかなりの努力を要するので実感はある。(総じて言えば、組合の組織拡大にも関わる問題でもあるが。)そこで、文学者である小森先生に、言語という手段を使ってこの世代をどのように覚醒させるかを質問した訳である。それによれば「組合的な用語、難解な専門用語を使用しないで、新たな言語につくり変えて」いくことが得策であると説かれた。このことは日ごろから我々組合員が、注意を払うべき点ではある。「日の丸」「君が代」問題にかかわらず現場の運動を盛り上げるには大変な苦痛が伴うものである。わかりやすい言語、そして「日の丸」
「君が代」の問題が、教育問題であり我々の主体的な教育活動を侵すものであることをひたすら説いていくことだけなのだろうか。だが、自分の意図することが通じない現実があり、よく歯痒い思いをさせられる。だから、「日の丸」「君が代」問題が現場の運動から離れてしまう心配が私自身にはある。もちろん、様々な学習会に参加してこそ現場での運動に反映できると思うが、結局自己満足に終わってしまっている現実に虚しさを感じざるを得ない。「スペクタクル社会」世代(私もその一人だろうが。)の一人一人にも目を向け、少しでも関心をもってもらえるよう何らかの形で努力をしたいものである。(なかなかみえないが。)私自身、常に現場に根付いた働き掛けをするように心掛けている。小森先生のようにメールなど使いながらアプローチをすれば、法制化反対運動に簡単に火がつく訳ではないが、研究者サイドの運動に学ぶべきことはたくさんあると思う。
最後に、やはり、このような学習会に参加することによって教育現場における運動閉塞状態からの精神の脱却を図り、僅かでも運動の躍進に役立つヒントと勇気が得られればと思い、2時間もの時間を掛けて、私は千葉に向かうのである。
「国旗・国歌法」が強行可決された8月9日、インターネットの「ひのきみ通信」のページを見て、国会前のわたしたちの座り込みに参加してくださった一市民のかたがいます。そのかた、青柳さんが「ひのきみ通信」につぎのような一文を寄せてくださいました。また、「座り込みに参加していたみなさんによろしく」とのメッセージもいただいています。
(編集部)
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「日の丸弁当は食いたいが、日の丸は振りたくないゾ!」
こんなビラをTシャツに貼り付けて、国会議事堂前の座り込みに参加しました。8月9日、国旗・国歌法案の成立に反対しての抗議行動です。今まで、デモや集会にも全く参加したことはなく、政治に直接関わる手段としてはせいぜい選挙に行くぐらい。それが、私に出来るほぼ唯一の政治的行動で良し、と考えていました。でも、小渕内閣で、あれよあれよと言う間に日本の舵取りは右旋回。選挙で意思表示をすることもかなわぬまま、新ガイドライン法案が通ってしまいました。
そんなある日、朝日新聞の投書欄で、かなり年配の一主婦が、国会前でのデモに生まれて初めて参加した、という投書を読みました。「新ガイドライン法案に、戦前の『いつか来た道』を感じる。今、反対の声を挙げなくては、子どもたちの未来に禍根を残す。何かしなくては、と居ても立ってもいられず、自分一人でもと思って国会前に来てみたら、多くの志を共にする人との出会いがあり、デモに参加した。小さな声ではあるが声を挙げて本当によかった」というような内容でした。それを読んで、私は深く自分を恥じました。何もしなかった自分、日々の生活や忙しさを理由に黙って指をくわえて見ていただけの自分を。
もちろん、心の中では、反対の気持ちがいっぱいです。でも、その気持ちを表にだして、声や行動にしなくては、ただの傍観者に過ぎず、賛成しているのと変わりはないのです。戦前の日本にも、私のような声なき反対者や傍観者は大勢いたでしょう。むしろ、積極的に戦争への道を採る者は少数だったのではないか、とも想像します。でも、結局は多くの声なき民、傍観者が、少数派をいつしか多数派であるかのように錯覚させ、戦争を後押ししたのではないでしょうか。高度成長期に生まれ育ち、戦争を知らない世代である私は、声なき民にも戦争責任がある、と批判的に考えます。ところが、我が身を省みれば、その批判の刃は、今まさに自分に突きつけられているのです。
何年か後、新ガイドライン法が現実に適用され、日本が積極的に戦争に関わることになった時、我が子が殺戮に関わり、また攻撃の対象となった時、いくら泣き叫んでも、自らの手が戦争への道を切り開いたことは否めないでしょう。そんな暗澹たる思いに追い打ちをかけるように、国旗・国歌法が通ろうというのです。日の丸・君が代の下に、多くの罪なき人々が死に至らされたのは、わずか50年前のこと。その間、日本政府は真に謝罪し反省するどころか、事実をねじまげようとさえしてきました。「君」であった昭和天皇はついに謝罪の言葉を公にすることなく天寿を全うし、かたや、今でも戦争の傷に苦しむ人は国内外に広くいます。そのことを思うと、いくら日の丸のデザインがシンプルで美しいといえ、その赤い丸は人々の血の色に見え、君が代のゆるやかで馴染み深いメロディは鎮魂歌のように響きます。もし、これらが、戦争や特定の思想と全く関係なかったら、素直に美しいと誇れるでしょうに。でも、今、これらを国旗・国歌と認めることは、先の戦争を肯定するにも等しいことです。
「今、この時に反対の意思表示をしなかったら、未来の子どもたちに一生恥じるだろう」
私にはまだ子どもがいませんが、もし、将来子どもに「お母さんは、その時何をしたの?」と問われて、「何もしなかった」と答えたくはない、と、今度こそ声を挙げる決心をしました。ところが、新聞やニュースを毎日見ていても、成立目前でマスコミも及び腰なのか、私が参加できそうな抗議行動の情報は、事後にしか載っていません。やっと、インターネットで探すことを思いついたのが8月6日。ひのきみ通信に巡り会い、8月9日の座り込みに合流させていただいたのです。
当初、一人でも国会前をデモして歩こうと思っていた私ですが、千葉の先生方とご一緒して、とても勇気づけられました。教育に携わる者としての強い思いと、生徒たちへの深い愛情。私も小学生の悩み相談に答える仕事をしておりますので、教育現場の有り様が、子どもたちの敏感な心を豊かにもし、殺しもする、ということを実感します。教育現場での締め付けは、ますます厳しくなるでしょうが、どうぞ、これからも、未来を担う魂のために、自由で伸びやかな真の教育に力を注いで下さい。先生方の存在を知ったことが、私には大きな希望になりました。
厳重すぎるほどの警備の中、前を塞ぐ警官の肩越しに挙げた初めてのシュプレヒコールは、国会議事堂の厚い壁に阻まれ、法案は成立してしまいました。しかし、小さな声、小さな一歩から始めることの大切さを改めて思います。新聞の小さな投書欄から受け取った勇気を、私もほかの人へと伝えていければ・・・と願っています。
とうとう「日の丸・君が代」を法制化した「国旗・国家法案」が国会で強行採決されてしまいました。少なくとも平和教育を受けてきた私達にとっては、「日の丸・君が代」は、あのいまわしい戦争と、天皇制の象徴であり、認めがたいし、平和と民主主義を守る立場からも相容れないものです。
今一番、危惧するのは、歴史的事実をもって戦争の悲惨さや平和の尊さを教えてくださっている現場教師に対する弾圧と平和教育の行く末です。
そんな思いを強くしている時に、高教組の中村さんから、市原地区労主催「国鉄闘争勝利、日の丸・君が代法制化反対」の集会後の交流会の際、「はなした中味を書いてくれ」とのことで筆をとりました。
もう5年前になりますが、我が子が小学校に入学するときの話です。船橋市立市場小学校というのは児童数400そこそこ(当時)で、その半数以上がJR社宅の児童で占められていました。
当然、父母には国労の仲間も多くいて、ある程度の問題意識は持っていましたが、入学式や卒業式の中で、自分たちの主張をする、あるいは行動をすることは大変な状況でした。
私どもの子供が入学する2年前、やはり国労の仲間一人が、「日の丸・君が代」を入学式等で行うのはいかがなものかと事前に申し入れたが、けんもほろろでした。
式が始まり、「君が代」斉唱の際、仲間数人で着席したまま唱わず抗議の姿勢を示しました。翌年、学校側は、何と父母のいすを全部なくして、最初から最後まで立たせるという暴挙に出てきました。これに対し、仲間達は「君が代」斉唱の際、後を向いて抗議の姿勢を示しました。
そんな経験を踏まえ、私たち(国労の仲間数人で)は、校長に対して、1.「日の丸」の掲揚はしないこと、2.「君が代」は唱わないこと、3.父母にイスを用意すること、の3点を申し入れ、交渉しました。
「教育現場に於いて過去の戦争や天皇制(個人崇拝)を美化することは問題であるし、なじまないので『日の丸・君が代』は中止されたい」との追及に対し、「あなたがたとは認識が違うし、教育長の指導もあるので中止する考えはありません」との回答。
「入学式の主人公は誰だ、入学児童一人一人のはずだ、物議をかもしだし混乱するようなことはするべきではない。『日の丸・君が代』は中止して、心から全体が歓迎できるよう工夫すべきだ」との追求に対し、「意見は意見として聞くが、やめることは出来ません」と平行線でした。
3点目の父母に対してイスを用意する問題は、「人手や手間がかかるので…」と回答。私達は、「来賓にはイスを出し入学生の父母にイスを出さないのは失礼だ」と追求。これに対し、「決して深い意味があるわけではない。実情をわかって欲しい」と逃げの一手。
私達は「身体の不自由な方や妊婦、身体の調子の悪い人など、どうするのか」「人手が足らないというのなら私達がやりましょう」と言うと、校長は「そこまでしていただかなくとも…。言われていることはわかりますので、10数脚なら用意します」となった。私達は再度、全部のイスを並べる様強く要請し、交渉を終えました。
入学式当日、子供と手をつないで登校し、式場である体育館に入ると、父母のイスも全部用意してあり、内心、「やったー」と思いました。
いよいよ席に着いて式が始まり、開会の言葉の後、すぐに、「君が代」斉唱です。私達は座って歌わないことを決めてあったのですが、せいぜい数人から10人程度、同調してくれればいいと思っていました。
ところが、ここで、とんだハプニングが起きたのです。司会者が「一同起立!」と言ったが、父母の4分の3が着席したままの「君が代」斉唱でした。
実は、父母には「児童起立!」と聞こえてしまったのです。結果オーライですが、「日の丸・君が代」に対する問題意識が全体に広がったわけではありません。しかし、このことは事前に申し入れをし、イスを用意させたことがこうした事態を起こしえたのだと思います。
教職員との連携やチラシで大衆的に呼びかけるなどということは出来ませんでしたし、課題としては残りましたが、多くの父母が後で聞くと、「日の丸に敬礼するのはおかしい、君が代は唱いたくない」ということでした。
私達の行動は決して無駄ではなかったと思います。
今後、ますます反動の嵐が予想されるだけに、どんどん行動を起こしていかなくてはならないと思います。
教育現場の最前線で活躍されている皆様と私達が、ますます手をたずさえて、頑張っていかなければと思います。
根津先生からは、すでに「ひのきみ通信」31号(1999、5、11)、32号(1999、6、4)に、2月の授業の件で市教委から攻撃を受けていることについての投稿をいただいています。今回の報告はその後の顛末についてのものです。紙面の都合上、編集部の方で、多少割愛させて頂きました。 |
別紙のとおり文書訓告が市教委より出されました。都教委は「指導要領の範囲内。処分には至らない」と判断したので、市教委が考えていた処分にはできなかった。そこで、市教委は独自の判断で訓告措置にした、ということだそうです。市教委の和田参事から聞いたことです。
別紙を見ていただければわかりますが、市教委が訓告の理由とした二つのことのうち、一つ(職員会議の内容を生徒に伝えたことは校長の禁止したこと)は事実誤認のままで、それとしています。見解の相違というのではありません。都教委とのやりとりで市教委はこのことを話に出したが、都教委は問題にしなかった、と言います。
もう一つの理由とされたものは、プリントの記述をめぐってでした。でも、この記述は校長が目を通し、私に許可を出していたのですから、それを再ぴ問題にすることはできないはずです。学校教育法に明記された「校長は校務をつかさどる」=校長の権限はどこヘ行ってしまうのかなと不思議に思います。
あまりに杜撰なやり方で訓告としたのは、3月と6月定例市議会で「指導要領に逸脱している。処分に向けて都教委と連携を取りながら進めている。力強い対応をいただいている。」と答弁してしまったからでしょうか。とにもかくにも市教委は私を処分したいのですね。(中略)和田参事は辻褄の合わぬことをたくさん言いました。返事が二転三転することがよくありました。
「一つの価値観を押し付けるのはよくない。しかし、国旗・国歌の意義を教えるためには一つのものを押しつけることは必要だ」。和田参事のことばです。すべてがこのことばに集約されているなと、あらためて思います。慄然とします。(中略)
この間、みなさまにはご心配、ご協力いただき、ありがとうごぎいました。
今後の対応はいま、考え中です。(後略)
八王子市立石川中学校教諭
あなたは、平成11年2月16日から19日にかけて、八王子市立石川中学校の当時の3学年全学級の家庭科の授業時間にあって、校長による国旗・国歌に対する指導が、あたかもオウム真理教と同じマインドコントロールされた命令・服従の指導であるとしたプリントを配付し、職員会議の内容を生徒に示し、校長の学校運営方針を批判するに等しい授業を行った。根 津 公 子 かかる行為は、地方公務員法に抵触する、教育公務員たるにふさわしくない行為であって、学校及び職の信用を著しく傷つける誠に許し難いものである。 よって、今後かかることのないよう文書をもって厳に訓告する。 平成11年 8月30日
八王子市教育委員会
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訓告文書をめぐっての質問
根津; | 文書を読んでも、何が問題なのか、何点問題があるのかが理解できない。説明してほしい。 |
和田; | 問題は2点。一つはプリントの記述の問題。もう一つは「職員会議の内容を生徒に示し、校長の学校運営方針を批判するに等しい授業を行った」こと。 |
根津; | プリントの記述については都教委は指導要領に逸脱していない、と判断した。職員会議云々については、都教委はどう判断したのか。 |
和田; | 守秘義務違反・信用失墜行為になるかならないか、都と随分話をした。 |
根津; | で、都の結論は? |
和田; | 都は問題にしなかった。 |
根津; | 職員会議の内容を生徒に示すことは校長から許可されている。授業をするに当たっても校長に確認した。また、学年の教員は校長が許可していると受け取っているし、校長自身、卒業式の2日前に学年の教員全員で、校長は卒業式に「日の丸・君が代」をどうするつもりなのか生徒たちに話しをしてほしい」と要請に訪れると、校長は、「私が話さなくたって皆さんが今までに話してきたでしょう。」と、職員が生徒に伝えることを肯定的に発言している。 |
和田; | 校長は許可していないと言っている。 |
根津; | 校長にも職員にも確認をしてほしい。都が問題にはせず、また、市の判断が事実誤認 のもとに行なわれているのは問題だ。誤りを確認したら、この「訓告」の文章を訂正してくださいね。 |
和田; | 許可したかどうか、確認する。 |
根津; | 文中、「地方公務員法に抵触する」 「許し難いもの」とは、何条に抵触するというのか。 |
和田; | プリントは信用失墜行為に、職員会議の部分は守秘義務違反にあたる。 |
根津; | 都は処分できない、と判断したのに、都の判断を飛び越えて市が判断できるのか。市のこの判断は、なんという法に依拠しているのか。 |
和田; | 訓告は市の判断。都からは訓告をするように指示はなかった。都には訓告の報告はした。市教委の服務監督権は、「教育行政の組織及び運営に関する法律」43条にある。 |
9月30日に2点の回答を約束して退席した。
10月4日(月) | 18:00〜 | 第49回命どぅ宝ネットワーク署名提出行動 | 衆議院議員面会所集合 |
10月5日(火) | 13:00〜 | 名護市民投票裁判第8回公判 (傍聴ツアーあり) 問合:名護市民原告団を支える会 03-3366-4650 |
那覇地裁前集合 |
10月7日(木) | 13:30〜 | 憲法9条ポロシャツ、発表妨害訴訟(カオル裁判)第16回公判 | 福岡地裁小倉支部204 |
10月8日(金) | 13:20〜 | 松本教育裁判21回公判最終弁論 | 千葉地裁松戸支部 |
10月9日(土) | 13:00〜 | 忘れられた戦争─アフガニスタン難民キャンプ報告 | 東京ウィメンズプラザ |
10月11日(月) | エスニックコンサート99「はさみ踊り」ペルーの先住民族を迎えて 問合:043-496-0015 |
志津コミュニティセンター (京成ユーカリが丘10分) | |
10月13日(水) | エスニックコンサート99「はさみ踊り」ペルーの先住民族を迎えて 問合:03-3202-7642 |
レラ・チセ(地下鉄早稲田4分) | |
10月14日(木) | エスニックコンサート99「はさみ踊り」ペルーの先住民族を迎えて 問合:043-496-0015 |
松戸文化会館 | |
10月16日(土) | 14:00〜 | 「日の丸・君が代」学習会 | 千葉県教育会館303 |
10月16日(土) | 18:00〜 | 暫定滑走路を作らすな!大地を守れ・三里塚東京集会 | 労働スクェア東京ホ−ル (日比谷線・京葉線八丁堀2分) |
10月16日(土) 〜17日(日) |
13:00〜 〜12:30 |
アムネスティ99年全国研修会 申込:Fax03-3232-0775 |
国立オリンピック記念青少年 総合センター |
10月16日(土) 〜17日(日) |
13:00〜 〜12:30 |
周辺事態法反対運動を軸とした合宿討論会 問合・申込:Fax.093-202-5687 北九州行動会議・村田久 |
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10月17日(日) | 14:00〜 | エスニックコンサート99「はさみ踊り」ペルーの先住民族を迎えて | 上野水上音楽堂 |
10月18日(月) | 15:00〜 | 文京七中早川さん職業病解雇撤回裁判 | 東京地裁701 |
10月19日(火) | 「思いやり予算」を返せ!訴訟第8回口頭弁論 | ||
10月19日(火) | 10:00〜 | 安田弁護士第16回公判 | 東京地裁 |
10月20日(水) | 10:00〜 | 安田弁護士第17回公判 | 東京地裁 |
10月22日(金) | 18:30〜 | 平和集会 | 千葉県教育会館 |
10月23日(土) | 14:00〜 | フォーラム・シンポジウム死刑廃止2000年問題「生きることとうたうこと」 | 明治大学13号館南講堂 |
10月26日(火) | 13:30〜 | 中国人元「慰安婦」裁判第一次訴訟 陳林桃さん・周喜香さん | 東京地裁103 |
10月26日(火) 〜29日(金) |
船橋郵便局桜沢さん残業拒否分限免職取消人事院公平審査会 | ||
10月27日(水) | 18:30〜 | 中国人元「慰安婦」裁判第一次訴訟 証言集会 | シニアワーク東京(飯田橋7分) |
10月30日(土) | 14:00〜 | 印旛支部教研「新学習指導要領の狙うもの」 高嶋伸欣(琉球大教授) | 成田国際高校文化施設 |
10月31日(日) | 14:00〜 | 異議あり!天皇即位十周年式典、許すな!「日の丸・君が代」行動 | 渋谷勤労福祉会館(渋谷8分) |
10月31日(日) | 9:00〜 | チャランケ祭 | 中野北口広場 |
11月7日(日) | 10:30〜 | 「マツシロ11.11」のつどい 松代大本営を訪れる旅 問合Fax.043-253-5640 |
松代大本営象山地下壕 |