答辞集
いまとむかし
『答辞集』の発行について 第一部 むかし 1.式次第・答辞──戦前と戦後の間 (1) 式次第 (2) 答辞 2.変わるものと変わらぬもの──答辞にみる松高小史 第二部 いま 1.小金高校 2.K高校 3.九十九里高校 4.国府台高校 5.浦安高校 6.東葛飾高校 7.船橋旭高校 8.木更津東高校 9.安房南高校 10.京葉工業高校 |
「日の丸・君が代」対策委員会では、「日の丸・君が代」反対闘争と民主的な教育実践は車の両輪のようなものだ、と考えてきました。
そこでこれまでも、『侵入禁止』(1994年)、ビデオ『卒業』(1995年)、『レジスタンス実践集』(1996年)、『ひのきみ通信』(1997年〜)で、いくつかの教育実践を紹介してきました。
ところで、現在、教育問題といえば、否定的な面だけが大きく取り上げられ、そのことが、文部省の「教育改革」(より一層の差別選別、国家主義的教育の強化)の口実にされつつあるようです。そして、ややもすると我々もそうした風潮に振り回されやすいのではないでしょうか。
しかし、冷静に考えるなら、多くの教職員はそれぞれの職場で、地味ではあるが貴重な教育実践を日々積み上げているのではないでしょうか。だが、文部省や県教委は、小金高校や所沢高校の例を引くまでもなく、そうしたものを否定し、上から一方的に「教育改革」を押し付けようとしています。
そこで委員会では、我々はもっとそれらの地に足のついた実践を大事にし、発展させよう、その為に、そうした日々の教育実践の集大成ともいうべき『答辞』を集めてみようではないか、ということになりました。
また、この『答辞』を時代的にも比較すれば我々の教育実践をより客観視できるのではないかということになり、そうした観点からも幾つかの資料を紹介しました。
ここに収録した『答辞』のうち、某定時制高校の『答辞』は是非みなさんに読んで頂きたいものです。また、県立松戸高校の戦後の『答辞』の変遷を分析した論文も興味のあるものではないでしょうか。ちなみに、県立千葉高校では、学園紛争以来生徒会がなくなり、『答辞』はないということでした。
この『答辞集』が、我々の日々の教育実践を見直し、民主教育をさらに発展させる上で、役に立てば幸です。最後になりましたが、協力して頂いたみなさんにお礼を申し上げます。
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