![]() 「共謀罪法案の廃案を求める市民の集い」 (5.31 日比谷野外音楽堂) |
「共謀罪」強行採決と 都議選における自民党の惨敗 |
渡部秀清(千葉高退教) |
都議選雑感/戦犯を捜そう! | T.T.0555(千葉高教組市川 支部「ひょうたん島研究会」) |
全国から集う!全国で闘う!〜洗脳「教育」はゴメンだ!〜 『第7回「日の丸・君が代」問題等全国学習交流集会』 |
(1)
安倍政権は6月15日朝、「共謀罪(テロ等準備罪)」法案を強行採決した。6月15日と言えば、1960年の安保闘争のさ中、 反対運動に参加していた東大の女子学生・樺美智子さんが国会構内で犠牲になった日である。よりによってその日に、安倍政権は、「現代版治安維持法」と呼ばれる「共謀罪」を強行採決した。しかも、「中間報告」の手続きを使って参院法務委員会審議を打ち切り、本会議で一気に強行採決したのである。(2)
「共謀罪」強行可決後、安倍政権に対する世論調査は軒並み落ち込んだ。それを察してか、安倍首相は6月19日の記者会見で「指摘があればその都度、真摯に説明責任を果たしていく。国会の開会、閉会に拘わらず、政府として分かりやすく説明していく」と述べた。(3)
6月24日、安倍首相は様々な疑惑から問題をそらすかのように、突然、神戸市内での講演で、「来たるべき臨時国会が終わる前に、衆参の憲法審査会に(憲法改正の)自民党の案を提出したい」と発言した。しかし、ここでも「疑惑隠し」という声が上がった。また、次々と新たな問題が起きてきた。自民党・豊田真由子議員による秘書に対する暴言・暴行事件、稲田朋美防衛大臣の都議選応援演説(「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」)など。豊田議員は自民党を離党したが、自衛隊を私物化したような稲田防衛大臣はおとがめなしである。さらには、下村博文幹事長代行に加計学園から200万円の政治献金疑惑まで出てきた。盟友の渡部さんも書いているように(前掲文<4>参照)、7月2日(日)に投開票された東京都議選で、「アベ自民党は歴史的な惨敗(57→23議席)を喫した」。「雑感」を一言で書けば「ザマアミロ」なのだが、それだけでは面白くないので、「戦犯捜(さが)し」を勝手にさせてもらう。
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都議選翌日の3日(月)の『朝日』2面の記事で、次の記述を見つけた。
(6月)29日には、週刊文春が首相に近い下村博文・党都連会長をめぐる加計学園絡みの献金疑惑を報道。不祥事や疑惑が相次ぐ中での自民大敗に、閣僚経験者の一人は「THIS IS 敗因。Tは豊田、Hは萩生田、Iは稲田、Sは下村」と総括してみせた。 |
ぼく、こういうの、大好きです。面白いですねえ。この「閣僚経験者」サン、ものすごく、頭がいいですねえ。でも、こういうの、「総括」とは言わないと、ぼくは思うけど・・・。
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上の記述に続くのは──。
一方、首相が主導する「安倍1強」は「結果を出すこと」にこだわり、国会では議論を途中で打ち切る採決強行を多用した。自民の中堅議員は自民大敗の原因をこう分析する。「加計問題などによる一時の突風ではなく、安倍政権の強引な手法という根源的な問題によるのではないか。」 |
こっちは「まともな総括」だと思う。でも、「まともな意見」って、何でこう、面白くないんだろう?
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「戦犯捜(さが)し」を続けよう。『日刊ゲンダイ』の7月4日号(3日午後発売)の5面に、「1勝15敗の大惨敗/加計疑惑/4疫病神(安倍・菅コンビと側近2人)候補者抹殺」という記事が載っていた。
見出しが長くって右人差し指1本で入力するだけでも大変な作業だが、「長い見出し」にも、良いところがある。
それは、記事本文を紹介しなくても、内容がそれなりに分かるということ。この記事についていえば、「側近2人とは下村と萩生田」と補足するだけでいい。
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「戦犯捜(さが)し」の結論を書けば、「超ド級のA級戦犯はアベ」、「チンピラみたいな悪相のB級戦犯が菅・下村・萩生田」、「最高殊勲戦犯?が稲田と豊田」なのだと思う。
ウ〜ン、「自民党にはこんなのしかいないのか?」ってのが、正直な感想である。
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最後に蛇足を一つ。
冒頭に「ザマアミロ」と書いたように、ぼく、今回の都議選結果について、喜んではいる。
でも、「万歳」してるわけじゃない。「アベ自民」の代わりが「小池都民ファースト」じゃ、何も変わっていないような気もする・・・。
(17/07/04早朝)
全国から集う!全国で闘う! <日時>2017年7月23日(日)10:00〜16:30 その後、デモ行進 |