ひのきみ通信 第207号

2017年7月8日



「共謀罪法案の廃案を求める市民の集い」
 (5.31 日比谷野外音楽堂)

目次

「共謀罪」強行採決と
 都議選における自民党の惨敗
渡部秀清(千葉高退教)
都議選雑感/戦犯を捜そう! T.T.0555(千葉高教組市川
 支部「ひょうたん島研究会」)
全国から集う!全国で闘う!〜洗脳「教育」はゴメンだ!〜
 『第7回「日の丸・君が代」問題等全国学習交流集会』
 

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「共謀罪」強行採決と
都議選における自民党の惨敗

渡部秀清(千葉高退教)

(1)

 安倍政権は6月15日朝、「共謀罪(テロ等準備罪)」法案を強行採決した。6月15日と言えば、1960年の安保闘争のさ中、 反対運動に参加していた東大の女子学生・樺美智子さんが国会構内で犠牲になった日である。よりによってその日に、安倍政権は、「現代版治安維持法」と呼ばれる「共謀罪」を強行採決した。しかも、「中間報告」の手続きを使って参院法務委員会審議を打ち切り、本会議で一気に強行採決したのである。
 2年前の「戦争法」の時に、参院安保特別委員会での採決を「議場騒然、聴取不能」と記録されたことがトラウマになったのか、今回は委員会審議・採決さえも拒否した。安倍政権により、国会はもはや国会の体を為さなくなった。
 この間、森友・加計学園問題で、安倍首相とその取り巻きによる政治の私物化が浮上した。「総理のご意向」とか「官邸の最高レベルが言っている」と記された文書まで出てきた。強行採決はその疑惑封じのためにも行われたと考えられる。

(2)

 「共謀罪」強行可決後、安倍政権に対する世論調査は軒並み落ち込んだ。それを察してか、安倍首相は6月19日の記者会見で「指摘があればその都度、真摯に説明責任を果たしていく。国会の開会、閉会に拘わらず、政府として分かりやすく説明していく」と述べた。
 ところが、その夜のNHKの「クローズアップ現代+」で、<10/21萩生田副長官ご発言概要>という題名の新たなメールの存在が報じられた。ここにも「官邸」、「総理」という記述があった。しかもその内容はさらに具体的であり、事はその通りに進んでいた。しかし、翌日、菅官房長官は首相自身による説明は「考えていない」と述べ、自民党も閉会中の審議を拒否した。野党四党は憲法に基づいて「臨時国会召集」を要求したが、それにも応じていない。安倍首相の「国会の開会、閉会に拘わらず、政府として分かりやすく説明していく」という言葉は何だったのか。
 ただ、安倍首相は19日の記者会見で、「信なくば立たず」、「築城3年、落城1日だ」などと言っていた。この時点で彼は、追い詰められ、落城の危機を無自覚的に感じていたようだった。

(3)

 6月24日、安倍首相は様々な疑惑から問題をそらすかのように、突然、神戸市内での講演で、「来たるべき臨時国会が終わる前に、衆参の憲法審査会に(憲法改正の)自民党の案を提出したい」と発言した。しかし、ここでも「疑惑隠し」という声が上がった。また、次々と新たな問題が起きてきた。自民党・豊田真由子議員による秘書に対する暴言・暴行事件、稲田朋美防衛大臣の都議選応援演説(「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」)など。豊田議員は自民党を離党したが、自衛隊を私物化したような稲田防衛大臣はおとがめなしである。さらには、下村博文幹事長代行に加計学園から200万円の政治献金疑惑まで出てきた。
 当然、安倍政権に対する逆風はさらに強まった。アベは都議選中に街頭での応援演説さえもできなくなった。これではダメだと最終日(7月1日)に秋葉原での街頭演説に出たところ、「安倍やめろ」の巨大な横断幕が掲げられ、「アベは辞めろ」の大コールが巻き起こった。怒った人民大衆からの大反撃である。

(4)

 翌日(7月2日)の都議選の結果、アベ自民党は歴史的な惨敗を喫した。57(定数127)もあった議席がわずか23となった。過去最低である。アベは6月19日の記者会見で、「信なくば立たず」、「築城3年、落城1日」とも言っていたが、まさにそのようになったのである。
 安倍政権は「共謀罪」を強行採決したことで大きく揺らぎだした。今後も稲田防衛大臣を引きつづき続投させたり、森友・加計疑惑を隠し続けるならば、逆風は強まるばかりであろう。この劣勢を挽回するため、今後アベは「改憲」に向けて無理やり走り続けるかもしれない。しかし、それがかえって彼の命取りにならないとは限らない。
 戦争政策を強める安倍首相は都知事選で大打撃を受けた。その安倍政権を追撃し、「改憲」をストップさせることが私たちのあらたな重要課題になってきた。私が東京の仲間たちとまいている最新の「オリンピック教育批判ビラ」(第五弾)は、表面が<『平和の祭典』(オリンピック)を利用して『平和憲法』を「改正」?>、裏面は<森友・加計学園は安倍首相による政治の私物化じゃないの?>となった。夏休み前に、できるだけ多くの高校生や一般大衆にまきたいと思っている。
 皆さん、それぞれの場で、「平和憲法の改悪阻止!」「政治を私物化する安倍政権打倒!」の闘いを強めましょう。

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都議選雑感/戦犯を捜そう!

T.T.0555(千葉高教組市川支部「ひょうたん島研究会」)

 盟友の渡部さんも書いているように(前掲文<4>参照)、7月2日(日)に投開票された東京都議選で、「アベ自民党は歴史的な惨敗(57→23議席)を喫した」。「雑感」を一言で書けば「ザマアミロ」なのだが、それだけでは面白くないので、「戦犯捜(さが)し」を勝手にさせてもらう。

 都議選翌日の3日(月)の『朝日』2面の記事で、次の記述を見つけた。

 (6月)29日には、週刊文春が首相に近い下村博文・党都連会長をめぐる加計学園絡みの献金疑惑を報道。不祥事や疑惑が相次ぐ中での自民大敗に、閣僚経験者の一人は「THIS IS 敗因。Tは豊田、Hは萩生田、Iは稲田、Sは下村」と総括してみせた。

 ぼく、こういうの、大好きです。面白いですねえ。この「閣僚経験者」サン、ものすごく、頭がいいですねえ。でも、こういうの、「総括」とは言わないと、ぼくは思うけど・・・。

 上の記述に続くのは──。

 一方、首相が主導する「安倍1強」は「結果を出すこと」にこだわり、国会では議論を途中で打ち切る採決強行を多用した。自民の中堅議員は自民大敗の原因をこう分析する。「加計問題などによる一時の突風ではなく、安倍政権の強引な手法という根源的な問題によるのではないか。」

 こっちは「まともな総括」だと思う。でも、「まともな意見」って、何でこう、面白くないんだろう?

 「戦犯捜(さが)し」を続けよう。『日刊ゲンダイ』の7月4日号(3日午後発売)の5面に、「1勝15敗の大惨敗/加計疑惑/4疫病神(安倍・菅コンビと側近2人)候補者抹殺」という記事が載っていた。
 見出しが長くって右人差し指1本で入力するだけでも大変な作業だが、「長い見出し」にも、良いところがある。
 それは、記事本文を紹介しなくても、内容がそれなりに分かるということ。この記事についていえば、「側近2人とは下村と萩生田」と補足するだけでいい。

 「戦犯捜(さが)し」の結論を書けば、「超ド級のA級戦犯はアベ」、「チンピラみたいな悪相のB級戦犯が菅・下村・萩生田」、「最高殊勲戦犯?が稲田と豊田」なのだと思う。
 ウ〜ン、「自民党にはこんなのしかいないのか?」ってのが、正直な感想である。

 最後に蛇足を一つ。
 冒頭に「ザマアミロ」と書いたように、ぼく、今回の都議選結果について、喜んではいる。
 でも、「万歳」してるわけじゃない。「アベ自民」の代わりが「小池都民ファースト」じゃ、何も変わっていないような気もする・・・。

(17/07/04早朝)

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全国から集う!全国で闘う!
〜洗脳「教育」はゴメンだ!〜
『第7回「日の丸・君が代」問題等全国学習交流集会』

    <日時>2017年7月23日(日)10:00〜16:30 その後、デモ行進
    <場所>日比谷図書文化館地下ホール(日比谷野音となり)
          (24日(月)は午前中文科省交渉)
    ≪記念講演≫高嶋伸欣さん(琉球大学名誉教授)

    <主催>上記集会名の実行委員会
    <資料代> 500円

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