ひのきみ通信 第69号

2001年9月28日


目次

米での同時多発テロと戦争の危機 戸田玄
今こそ見失ってはいけない「こころ」 編集部
私たちは正しい未来を選択できるか? 百万人署名運動東葛連絡会 T.M.
教科書採択問題を振り返って 渡部秀清・浦安高校分会
靖国・教科書問題はどう報道されたか 「ひのきみ」中国特派員・B
渡壁さん冤罪事件、第2回刑事公判報告 吉田 晃 (千葉学校労働者合同組合)
渡壁隆志教諭第二回公判傍聴記 佐藤大輔・K高校一年
編集後記 素直な天邪鬼
お知らせ

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米での同時多発テロと戦争の危機

戸田玄

 9月11日、アメリカで同時多発テロが起きた。4機のアメリカ旅客機がハイジャックされ、うち2機がニューヨークの世界貿易センタービルに相次いで衝突、二つのビルはまもなく倒壊した。また1機はワシントン近郊の国防総省ビルに衝突、ビルの一部を大破した。さらに1機はワシントンに向かう途中、ペンシルベニア州南部に墜落した。これにより、犯人(実行犯は19人らしい)を含め6000人以上の人命が一瞬のうちに奪われた。痛ましい限りである。
 今回のテロの標的は、明らかに、冷戦後グローバルスタンダードという名の下に世界を支配するアメリカの経済と軍事の中心を狙った組織的なものである。
 今回のテロがいかに大きな打撃を与えたかは、アメリカの景気にかなり依存している世界中の株価が大幅に値を下げたことに現れている。東京市場は、翌12日にはあっけなく1万円を割り込み、再開された17日のニューヨーク市場も、米金利の緊急下げ(0.5%)などの対策を取ったにも関わらず、600ドル以上の値下げとなった。その後も世界的な株安は進み、世界同時不況の声さえささやかれている。
 また、その軍事的な威信を大きく傷付けられたアメリカは、テロという犯罪行為に対し、報復戦争に訴えようとしている。そして、今回のテロの犯人として、アメリカは、実行犯の背後にイスラム過激派オサマ・ビンラディン氏がいるとし、彼がいると考えられえるアフガニスタンのタリバーン政権に、17日、パキスタン政府を通じて「3日以内に引き渡さないと米軍が軍事行動を起こす」と、身柄の引き渡しを求めた。しかし、氏はすでに、16日に「米国は私の犯行だと公然と批判しているが、私はやっていない」と事件への関与を否定しており、タリバーン政権も「証拠がない」として身柄の引渡しを拒否した。にもかかわらず、アメリカは、ビンラディン氏とタリバーン政権を報復戦争のターゲットとし、すでに軍隊をアフガニスタン周辺に出動させ、全世界的な規模での戦争協力取り付けを進めている。
 これまでの世界史を振返れば、不況と戦争は常に結びついていることが分かる。これまでも繰り返し、支配者たちは、不況を乗り切るために戦争に訴えてきた。今回もまさにそのような方向に事態は進みつつある。
 ところで、今回、「テロを根絶するため」アメリカは大規模な戦争に訴えるというのだが、これは、日中戦争やベトナム戦争の時に、ゲリラをかくまったとして、住民を虐殺したり、村全体を焼き払ったりしたことと同じ事ではないだろうか。そのためすでに、アフガニスタンの何万もの住民が難民になりつつある。「アフガニスタン人は文明人でないからかまわない」というのか。
 そもそも、「テロ」を「戦争」でなくすことは決してできない。テロをなくすには、その温床である社会問題を解決しなければならない。しかし、自己の権益を第一にするアメリカ政府には、その社会問題を解決しようという姿勢はほとんど見られない。しかし、社会問題を解決しない限りは、いくらテロ組織をたたいても、憎しみを掻き立て、さらなるテロを呼び起こす結果となるだけであろう。そうすると、行き着くところ「皆殺し」しかなくなる。アメリカは果たしてそこまでやるつもりだろうか。
 しかし、こんなことは世界が許さないだろうから、アメリカはこれを機会に「中東に親米政権の樹立」を考えているのだろう。だから、タリバーン政権の後はイラクのフセイン政権への攻撃も考えているようだ。アメリカの「長期戦」の中味は、そういうことだろう。しかし、防御する側が「長期戦」を覚悟するのは分かるが、攻撃する方が「長期戦」を言うことは、それは「戦争が泥沼化する」と言っているのに等しい。アフガニスタンの人々に多くの犠牲が出るだけではなく、アメリカ国民も当然大きな犠牲を払わされることになろう。税金は高くなり、命を失う若者は増えるだろう。
 ところで、今回、世界中の多くの国の指導者たちが、アメリカの報復戦争に荷担しようとしている。しかし、先にも述べたように、テロへの報復は戦争ではできないのである。それは犯人を特定し、捕まえ、法律に基づいて処罰する以外に無い。しかし、戦争に訴えようとしている。それは何故か。それは、この戦争に参加することにより、あわよくば、自分たちの権益を拡大し、不況を乗り切ろうとしているからである。また、戦争を口実に不況下での国民の不満を外に向け、一気に国民を支配しやすい体制を作り上げることができるからである。
 日本政府は、これを機会に、19日、[1]米軍等の報復戦争に自衛隊が後方支援する、[2]在日米軍施設警備を強化する、[3]情報収集のため自衛艦艇を派遣する、などの7項目の対応策を発表、21日には、米空母キティホーク護衛のために海上自衛艦を出航させた。これは明らかな戦争荷担であり、憲法違反の行為である。政府はさらに、今後、集団的自衛権や武力行使の承認、憲法の改悪を進めようとする一方、国民の民主的な諸権利をさえ奪おうとしている。まさに戦争前夜である。
 我々は今こそ、世界の平和と青少年たちの未来のために、「戦争反対!教え子を再び戦場に送るな!」の声を高く上げなければならない。
 しかし、戦争は始まるかもしれない。そこで、マキャヴェリの『ローマ史論』には次のような言葉があることも紹介しておこう。
 「大勢のものが唯ひとりを相手に戦さを仕掛ける場合には、いつでも極ってひとりのものの方が勝利者となるのは疑いもなく確かなことで、それにはその軍勢が相当に強く最初の一撃に堪えられ、都合のいい潮時を待っていることができればいい。」
 我々は、たとえ戦争が始まっても、「戦争反対!教え子を再び戦場へ送るな!」の声を引き続き上げ続けるであろう。

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今こそ見失ってはいけない「こころ」

編集部

 アメリカ在住の市場恵子さんからいただいたお便りを転載します。多くの人にひろめてくださいということです。

「テロによって子どもや夫を喪った人たちの中には、報復に反対している人もいます。マスコミには載らないけれど、アメリカの市民の声を聴いてください。
★私たちの息子の名において進めることはやめてください

by Phyllis and Orlando Rodriguez」

「私たちの息子グレッグは、多くの人とともにワールドトレードセンターのテロ事件で行方不明となりました。はじめにこの知らせを聞いて以来、私たちは、彼の妻や、家族、友人や隣人、彼の職場の同僚や、毎日ピエールホテルで出会う悲嘆にくれる人々と、悲しみと慰め、希望、絶望、楽しかった頃の思い出を分かち合っています。
 誰と会っても、私たちの痛みや怒りが彼らの中にもあることがわかります。
 今回の悲惨な事件に関して毎日流れ込むニュースをちゃんと読むことはできません。それでも、読んだニュースから、我が国の政府が、暴力による復讐に向かっていることはしっかり感じています。
 そのような復讐が行われれば、遠い国の息子や娘、親や友人を死なせ、苦しめることになります。私たちの悲しみをさらに深めることになります。それは進むべき道ではありません。それで息子の死の恨みを晴らすことにはなりません。
 私たちの息子の名前において復讐することはやめてください。
 私たちの息子は、非人間的なイデオロギーの犠牲となって死にました。私たちは、同じ目的を果たすような行動をとってはなりません。
 深く悲しみ、省み、祈りましょう。この世界に本当の平和と正義をもたらすための理性的な対応を考えましょう。しかし、この時代の非人間性をさらに増大させる国になってはいけません。

Phyllis and Orlando Rodriguez」

 ホワイトハウスへ送られた手紙の写しです。

「親愛なるブッシュ大統領
 私たちは、火曜日のワールドトレードセンターへの攻撃で息子を失いました。この数日間、あなたの事件への対応や、上下院がテロ攻撃に対処するため無制限の権力をあなたに与えるという決議について、紙面で読んでいます。
 大統領のこの事件に対する対応は、息子の死に対する私たちの気持ちを和らげてくれません。それどころか、ますます気分が重く暗くなっています。
 我が政府は、他国の息子たちやその親たちを苦しめる理由として、私たちの息子の思い出を使っているように感じられます。あなたの立場にいる人が、無制限の権力を与えられ、それを後に後悔するというのは、今回が初めではないことでしょう。
 私たちの気を和らげようと、からっぽのジェスチャーをしている時ではありません。いじめっ子のように振る舞っている場合ではないのです。
 我が国の政府が、テロリズムに対する平和的で理性的な解決策をどうやったら作り出すことができるのか、大統領にぜひ考えていただきたいと思います。テロリストの非人間的なレベルに私たちを落とす解決策ではなく−−−。

敬具
Phyllis and Orlando Rodriguez」

 その16日の朝、CNNでニューヨークの子どもたちを集めての討論会を放送していました。

 ほとんどがテロに対する失望・怒り・悲しみの声でした。そんなとき、ひとりの女の子が(12歳くらいかな)「みんなテロは悪いって言ってるけれどアメリカだって悪いことをいっぱいしている。地球上の環境を破壊して、奪って、その陰で多くの人が毎日たくさん死んでいる。富のために苦しめられている人はいっぱいいる。必要なのは世界中のいのちを大切に思うこと。」そんな発言をしました。
 そうすると、男の子も、「そうなんだ!!僕もずっとそのことを言いたかった!!でも言い出せなかったんだ!!よく言ってくれたよ!!」
 しかし、そのあと進行役のおじさんがなんとなくごまかしながらその話しをぼやけさせてしまったことがとても残念でした。事故を目の当たりにしたこんな小さな子たちが現実をしっかりと見つめ大切なものを見失っていないことに希望の光を感じました。
 子どもたちの幼い声の“CHILDREN”という言葉に胸がしめつけられそうでした。私たちは子どもたちにどんな未来を残していけるのでしょう。

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私たちは正しい未来を選択できるか?

百万人署名運動東葛連絡会 T.M.

 8月26日、「もしかして、ファシズム? 教育改革と『教育勅語』復活?」と題して、柏中央公民館で集会を持った。講師は千葉県高等学校教職員組合船橋支部のT.T.氏、現場(職場?)から考える豊富な資料を参考に型破りな話し方に惹きこまれた。
 印象深い点をあげると、「教科書」「靖国」問題については、やったからこその留意点も述べつつ扶桑社採択率0.03%に対しては「ザマアミロ!」と小気味よく一言。彼らしい物言いである。
 教育行政側のねらいは「もの言わぬ生徒(国民)」づくりのための「もの言わぬ教員」づくりであって決してこの逆ではないと強調していた。
 なるほど考えさせられたのが「選択授業」と「国鉄問題」と「殺人事件」の関連性、この三点は、形式的二者択一を迫りながらいずれも選択ではなく押しつけであるとのこと。この三つがどう結びつくのか、説明を受けるまでは頭の中は?だらけ。
 「殺人事件」とは秋田県で18歳の少年が暴行を受け川で水死した事件で「もっと殴られたいか、それとも川を泳ぐか」と迫られ、川に飛び込んで亡くなった事件。
 国鉄労働者が国労をやめるかクビになるか。
 生徒の特性、進路等に応じた選択授業。
 どれも当事者は望んでいないものを、選びたくないものを、あたかも選ばなくてはならないように仕向けられる。この頃はこんなことだらけのような気がする。
 高校生の就職率の厳しさ。意味のない劣等感を抱かされる多くの生徒たち。21世紀に希望をもてない中高生。ことは高校生に限らない。この不安、閉塞感を強者の論理に絡め取っていくのがファシズムなのかもしれない。
 58年前、父に連れられ、今年は小泉首相の公式参拝に反対して靖国神社に行った司会者が「つくづく戦争と縁の切れない神社だ」と話してくれた。
 惑わされず、歴史をくり返さない視点や構えを深める集会であった。

参考文献:「十五年戦争と教育」(新日本出版)安川寿之輔著

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教科書採択問題を振り返って

渡部秀清・浦安高校分会

 8月15日、来年度から小中学校で使われる教科書の採択が終了した。
 今回の採択では、「新しい歴史教科書をつくる会」主導で編集された扶桑社版歴史・公民教科書がどれだけ採択されるかが、大きな焦点となった。「つくる会」は、当初「採択率10%」の目標を掲げ、金と、権力とのつながりを最大限利用して、ありとあらゆることをやった。
 しかし、結果は以下のとおりとなった。(8月16日付け「朝日新聞」から)

 つまり、わずか1%未満の採択率ということになった。そして、養護学校やろう学校用に採択した都教委と愛媛県教委の異常さが際立つ結果となった。
 このような結果になったことに対し、「つくる会」は16日声明を出し、その中で、「(各教委、自治体が)外国の脅迫、一部マスコミの偏向キャンペーン、組織的な電話ファックス攻撃におびえ、トラブルにまきこまれたくないという動機で、扶桑社版を差別的に扱った」「正常な判断に基づく理性的な採択の表れとは考えることができない」などとし、「文部科学省に再審議を求める」とした。
 さらに、記者会見で、西尾幹二会長は、「きん差の善戦を繰り返したが、争いを持ち込みたくないという憂慮が優先した」、「この国の国民は1ページをどうしてもめくることができない。首に縄をつけて教育委員会を水辺に連れて行ったけれど、水を飲まない」などと話し、高森明勅事務局長は「リベンジいたします。組織的な採択妨害が未経験のことで、各行政を恐怖の渦に巻き込んだ。だが、2度目は通用しない。」「公民、歴史合わせて市販本は70万部を超える売れ行きを示し、確かな感触があります」などと話した。
 しかし、このような結果になった最大の理由は、他でもない彼らの教科書が、皇国史観に貫かれ、侵略戦争を美化するなどの多くの問題を含んでいたからに他ならない。このことについては、この間、多くの学者や教員にも指摘されてきたのである。だからそのことに対し、国内外から多くの批判が巻き起こり、各地の教育委員会もその声を聞かざるを得なかったのである。
 にもかかわらず、彼らは自ら反省することもなく、「外国の脅迫」「一部のマスコミの偏向キャンペーン」「扶桑版を差別的に扱った」「理性的な採択の表れとは考えることができない」「再審議を求める」などと言っている。しかし、「脅迫」について言えば、彼らの教科書を批判しようとする者に対し、右翼を動員してまで卑劣な脅迫を続けたのは彼らだったのではないか。「偏向キャンペーン」について言えば、彼らは「産経新聞」という一部マスコミを使って大々的に偏向キャンペーンを張ったのではないか。「差別扱い」について言えば、彼らは「白表紙本」を大量に教育委員に送りつけたり、採択中にもかかわらず市販本を発売したり、他社ではやらないようなことまでさんざんやったのではないか。そしてそのことは、西尾氏が記者会見で「首に縄をつけて教育委員会を水辺に連れて行った」と述べたことに一番よく表れているではないか。にもかかわらず、「理性的な採択の表れとは考えることができない」などと言っている。では、教育委員会が「水を飲」めばそれが「理性的な採択」だったというのか。それは、「強制された採択」以外の何物でもないではないか。「再審議を求める」に ついて言えば、やってみるがよい。内外の反対運動はさらに広がり、彼らはさらに追い詰められることになるだろう。
 ところで、今回、採択結果によっては大きな国際問題に発展した可能性さえあった。
 今回の結果に対し、韓国の与党・新千年民主党は16日、「日本国民の良心を評価する」との論評を出し、「大多数の良識ある日本国民が(採択を)拒否したことは非常に意味深く、我々はこの良心勢力と固く連帯していく」と表明し、日本政府に対して「現実を直視し、教科書を再修正すべきだ」と求めた。また、中国外務省の副報道局長も16日、「日本の右翼勢力が侵略の歴史を否定し、美化する狙いは人心を得ていない」との談話を発表し、さらに「日本政府は日本人民とアジアの隣人の人民の正義の声に耳を傾け、教科書問題を適切に処理すべきだ」と述べた。「つくる会」とそれに連なる人々は、この間口を開けば、「自国の国旗・国歌を大事にしない者は、他国の国旗・国歌も大事にしない」などと言って、あたかも自分たちは、他国をも大事にするかのように装ってきたが、実はそうではなかったことが暴露された。そしてむしろ、「日の丸・君が代」強制に反対し、「つくる会」教科書にも反対してきた人々の方が、他国をも大事にすることが証明されたわけである。

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靖国・教科書問題はどう報道されたか

「ひのきみ」中国特派員・B

 10回目の中国への旅である。特派員Aと別れた後、西安から16時間夜行列車にゆられ、8月14日11時過ぎ、成都に着いた。駅前の新聞売りが手にしている「成都晩報」という新聞に眼をやると、第一面に「小泉公然参拝靖国神社」の大文字。そのすぐ下に、「20韓国壮士斬指抗議」という見出し。ソウルの独立門のところで韓国人が断指して抗議するシーンのカラー写真が載っていた。一面のほか、国際面(15、16面)も靖国関連の記事でほぼ紙面の全部がうめられていた。
 記事は小泉首相が参拝した経過、事実を記し、その反響を伝えている。見出しだけひろうと、「我外交部発言人評日本首相参拝靖国神社・小泉傷了中国人民感情」、「我外交副部長昨緊急約見日本駐華大使・中国強烈憤慨」、「韓国政府表示遺憾」、「韓国各界強烈抗議」と続く。「日本各政党批評小泉」という見出しの記事は、社民党と民主党の見解を紹介している。また、福田官房長官の発表した「首相談話」も詳しく紹介されている。が、その見出しは「言行不一、百般狡弁」、つまり「言行不一致、すべてずるい言い訳」。
 さらに「小泉献花”招魂”」のカラー写真も載っていて、「新聞資料」として靖国神社の説明もついている。そこには、「靖国神社是日本近代史上軍国主義対外侵略拡張的精神支柱」に始まり、「東条英機等14名甲級戦犯」が祭られていることも詳しく書かれている。
 翌15日の新聞は、各紙ともこの問題の続報に紙面をさいていた。「四川青年報」は、日本の新聞(朝日、東京、日経)の社説の概要を紹介。「成都晩報」は、論説「参拝所感」を載せた。これは、日本人の群集心理が強いことは、小泉首相の選出の過程や女性向のワイドショーで「偶像」視されているところにもみられると指摘し、「日本的右傾化」を厳しく批判するものとなっている。こうした新聞は街角に設けられている新聞掲示板にもはってあるので、立ち止まって読んでいる人も多い。
 15日朝、私はこれらの新聞を買い込み、長距離バスにのった。中国人乗客の中に英語のできる男女学生グループ7人、外国人は私のほかにアメリカ人3人。くしくも8月15日、日米中三ヵ国の人を乗せ、バスは四川省の山奥へ。中国人乗客は新聞を回し読みしている。その反応が気になって観察していると、こころなしか、とくに靖国問題のところはじっくり読んでいるように感じられる。
 パンダの生息地・保護区(標高2000m)を過ぎ、バスはいよいよ標高4487mの峠へ。あたり一面高山植物のお花畑、雪をいただく山々が眼前に迫る。実に雄大。そしてついに天に屹立する真っ白なスークーニャン山6250mが姿を現わす。バスも小休止。中国人、アメリカ人、そして日本人の私、カメラをお互いに預けて写真をとったり、とられたり。このときばかりは靖国も、8・15も忘れていた。
 旅行中、何人かの中国人に筆談と英語で靖国問題について聞いてみたが、みな厳しい批判的意見を述べていた。教科書問題も新聞、テレビニュースで詳しく報じていた。
 18日の新聞には、「つくる会」の教科書について、「日“編纂会”教科書遭冷遇」と題して、「その採用が1%に達せず、目標の10%に遠く及ばなかった」ことが報じられた。また、西尾幹二氏の顔写真をかなり大きく載せた新聞もあった。中国では、「つくる会」の教科書のことを、「右翼団体”編纂会”編」「歪曲歴史教科書」と書くのが一般的なようだ。西尾氏は会見の席で思わずホンネをもらしたという。曰く、「教育委員の首に縄をつけて水辺まで連れて行ったが、水を飲まない」。この言葉が中国の新聞で報道されたかは残念ながら確認できなかった。
 古今東西、つねに権力者、加害者、「した」側は、歴史を自分の都合のよいように歪曲したがる。そして独善的、排外的なナショナリズムの強調は、相手方のナショナリズムと憎悪を呼び起こし、不毛な対立をエスカレートさせることにつながりかねない。しかし、今回の問題では、つくる会や小泉首相の「駄々っ子」のような言動に対し、韓国・中国の側の成熟した「大人」の対応があり、日本と両国の市民との対話と交流がこうした逆流をくいとめる上で大きな力を発揮した。
 歴史の真実を知るためには、弱者、被害者、「された」側の声に耳をかたむけることが絶対に欠かせない。そして、市民レベルでの交流と対話をひろげ、より多くの日本の市民、特に若者が歴史の事実に向き合うことが何よりも大切だと感じた。

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渡壁さん冤罪事件、第2回刑事公判報告

吉田 晃 (千葉学校労働者合同組合)

 9月7日の午後、千葉地方裁判所301法廷で、私たち千葉学校合同の渡壁隆志書記長がでっちあげ「傷害事件」の被告とされている渡壁冤罪裁判の第2回公判が開かれた。
 渡壁さんは、5月8日の不当逮捕以来、すでに4カ月も弁護士以外の面会まで禁止された状態で不当拘留が続いている。
 その一方、救急車で運ばれ「3週間の安静治療」の診断を下されたはずの四街道南小の高橋伸彦校長は、5月8日の事件当日から現場検証に立ち会ったり、県教委印旛出張所の所長訪問の応接をしたりで1日中動き回り、10日にはPTAへの「説明会」、11日の午後5時過に事情聴取に訪ねた私たちに元気に門前払を食わせるなど、はつらつと動き回っていた。
 9月7日の第2回公判は、この冤罪事件でっちあげの主役である高橋校長の証言であった。
 高橋校長支援のための南小PTAの大動員で、抽選になるだろうと思われていた傍聴券(42席分)は、30分前までに並んだのが40人ほどだったため全員に配布された。
 高橋校長のでっちあげ証言の矛盾を一般PTA会員に知られたくなかったためだろうか、四街道南小関係者と思われる傍聴者は意外に少なかった。一方、学校合同や千高教組組合員を始め、千葉・東京はもとより名古屋や山梨などからも駆けつけてくれた30名ほどの渡壁さん支援者は、今回は全員傍聴することができた。

《県教委の差別対応に抗議》
 傍聴券配布の列に千葉県教育委員会義務教育課の吉田管理主事が並んでいた。吉田管理主事は、鐵本主幹とともに解雇処分の形式を整えるために5月30日(起訴決定の日)に拘置中の渡壁さんに事情聴取のための特例面会をしていた。その時、渡壁さんはでっちあげ事件であることをはっきり主張したが、県教委は、刑事裁判の審理を待つ事なく、高橋校長らの一方的報告を根拠に5月31日に「懲戒免職」を決定した。結論は先に決まっていたのだ。
 吉田管理主事に、浦安の中学教頭の公金等着服事件では、マスコミ報道まで、事実すら隠蔽しておきながら、冤罪を訴え争っている渡壁さんには少なくとも起訴休職で様子を見守るべきなのに問答無用に首を切った県教委官僚の不平等な御用体質を糾弾し問いかけたが、まっとうな回答はなかった。

《高橋校長のいいわけ》
 高橋校長の「証言」は、1時20分頃から始まった。検察官による事前打ち合わせ通りの質問にとくとくと、渡壁さんが、子どもを差別し、同僚ともうちとけない、非常識極まりない教員であるとの印象をふりまく証言をまくしたてた。(校長・教頭が常に渡壁さんの授業を監視していたことや、録音テープ・カメラを持ち歩いて「指導」していたこと、職員・子どもたちへ渡壁不信をあおり立て、粗探しをしていたことことなどは、触れないで。)
 渡壁さんの車の前で体を張ってまで出張を執拗に妨害した理由については、「親」から渡壁さんと記者に家に押しかけられ迷惑しているとの訴えがあったことと、日教組の集会で「商業誌を販売」していた情報があり兼業禁止違反になるかを確かめるためだったと証言した。ところが、渡壁さんは、前日の朝にも同様のことを聞かれ、否定の返事をしていた。その時も、渡壁さんの出張を実力阻止しようと追いかけたそうだが、車の前に立ちはだかることまではしていなかったとのこと。
 それが翌日の5月8日になって、「4度」も渡壁さんに車で「当てられ」ても聞かねばならないことになったかの合理的な説明はなされなかった。

《内田雅敏弁護士の反対尋問》
 内田弁護士による反対尋問で、以下のことが明らかになった。
 「親」とは、渡壁さんの元勤務校の同僚で、渡壁さんが気心知れた知人として記者とともに訪ねたこと。
 「商業誌」とは、渡壁さんへの不当処分である研修所送りの経過をルポした記事や教育関連記事が載っていた「週刊金曜日」で、渡壁さんが購入したものを実費で分けていたこと。
 職員室での渡壁さんとの会話をテープレコーダーで録音していたこと。
 渡壁さんが話を打ち切り、職員玄関から出ようとすると、高橋校長が渡壁さんの前に立ち塞がり出口の戸を閉め、閉じ込めたこと。(この時渡壁さんは、高橋校長に突き飛ばされ、全治2週間の傷害を負わされたが、渡壁さんの告発は無視されている。)そのすぐわきにカメラをもった教頭とテープレコーダーをもった職員を配置させていたこと、など。
 これらのことが明らかになってくると、高橋校長の威勢のよさがぐっと落ちた。しかしそれでも、「校長の職務・『親』に申しわけない」をくりかえし、「当たり屋」行為をくりかえしたことの根拠にしていた。(それしか、でっちあげの「理由」にできなかった。)
 また、内田弁護士が、当日(5月8日)の県教委印旛出張所の所長訪問時の書類点検のために、強制研修所(千葉県総合教育センター)への配転を認めさせたことになる出張旅費の支給簿への渡壁の押印がほしかったから執拗に追いかけたのではないのか、と鋭く質問すると「5月8日朝、事務職員が旅費を渡してほしいと言ったので渡そうとしただけ」とはぐらかした。

《冤罪証明の調書を撤回する》
 冤罪証明のために検討すべき証拠(調書・録音テープ・写真・事故報告など)は、検察や教育委員会・校長らがもち、ごく一部しか公表されていない。その数少ない証拠の中で、重要な矛盾点を証明していた「事故」直後(5月8日午前9時50分)に校長立ち会いで、四街道警察署の一般警官によって作成された「事故」現場を特定したもっとも信頼性の高い調書が、検察官と高橋校長の予習された茶番劇で、「事故直後で動転していたための記憶ちがい」ということであっさり撤回されてしまった。
 その後の調書は、千葉県警本部の公安刑事が、「傷害事件」にするためにストーリー合わせをしたため、初めの調書と「ぶつかった地点」が異なっていることに気づいて、弁護士に指摘される前にごまかしてしまおうとしたのだ。
 権力犯罪とは恐ろしい。白を黒くするためになんでも有りなのだ。
 弁護側の反論時間が足りなかったため、次回10月25日にも、高橋校長の証言は続くことになった。

《またもや保釈申請却下》
 渡壁さんへの不当拘留の中止を求めて、弁護団は9月7日に再度の保釈申請を出したが、千葉地裁(小池洋吉裁判長)は9月13日、またもや却下した。7月31日と全く同じく、何らの具体的理由のないまま、「罪証を隠滅する」・被害者その他に害を加え畏怖させる(要旨)「と疑うに足りる相当な理由がある。」との恣意的な言い訳だけで、不当長期拘留を正当化した。そして、「接見禁止」も延長されている。
 明らかに裁判所もこの権力犯罪に加担している。
 権力犯罪を暴くのは、とても難しい。しかし、でっちあげには、無理があり、ほころびや矛盾のしっぽはけっこう出ている。ぜひ、傍聴やカンパとともに、事実究明への支援と注目をお願いしたい。

※この文章は「月刊 日の丸・君が代NO!通信」No.23の原稿に大幅に加筆・修正したものです。

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渡壁隆志教諭第二回公判傍聴記

佐藤大輔・K高校一年

 九月七日、渡壁隆志教諭が傷害の容疑で起訴された事件の第二回公判が千葉地裁で開廷された。裁判の梗概は既出なので繰り返さない。初公判で見られた、明らかな「秘密裁判」的な方策。前回の反省を踏まえてであろうか、十二席だった傍聴席は四十二席に増席しており、結果的には列んだ全員が入廷することができた。例によって千葉県教育委員会から数人が来ていたが、彼らは「公務」で来ていたと公言したにも関わらず、職務を全うし説明責任を果たすつもりはさらさらないようであり、説明を拒み続けていた。
 思うに、体制側の構造欠陥は、我々民衆の権利を守るためにも、共闘によって、例え少しずつではあろうとも、我々自身の手によって歪正してゆくべきである。体制に迎合し、余燼を避け、安穏とした緩徐たる生活を墨守することに拘泥する、成る程其れも一つの選択肢ではあるだろう。だが其れは即ち、敷衍「された」轍を歩み続けることに他ならない。その様な社会に於いては、一抹のコンセンサスすら存在し得ない。それでいて本当に、我々が「我々らしく生きている」と言えるのであろうか。少なくとも私は、政府自民党のファッショ的政策と天皇制に由来する、全体主義的・反動的風潮の蔓延する「日本」の高校生として、その様な生き方によって怯懦な人間にはなりたくない。そのためには、闘争さえも厭わないつもりだ。
 渡壁氏も、そのように既存の体制と闘ってきた人間の一人だ。だが教委や公安にしてみれば、「自虐的」な反戦教育を行い(偏狭なナショナリズム、そしてそれに伴う好戦的な輿論によって戦場に送られ犠牲にされかねないのは、まさに我々の世代である。小林よしのり氏を始めとする右派論者に扇動された高校生諸君、どうかこの現実を踏まえて欲しい。暴力や戦争は、何も生み出さない)、労働者の権利を守るために闘い、己が信念のままに教育を行う彼の存在が面白かろう筈がない。そして、「謀略」は実行されたのである……。
 今回の法廷はやはり大きく、裁判官と傍聴人に向かって、証拠を映し出すモニタが設置されていた。前回の「秘密裁判」に対する批判を、裁判所は重く受け止めているようである。裁判長は開廷前に発言を禁じ、もし発言があった場合退去命令を発し、直ちに執行することを強調した。
 公判の内容は、高橋校長の尋問であった。証言の大筋は起訴状の通りであったが、至る所に渡壁氏を陥れるための「情報操作」が見られた。渡壁氏を「悪者」に見せるような実例ばかりを、高橋氏は幾度と無く強調し続けた。PTAに対しても、彼の正当性を表すような情報は一切渡されていないのである。――傍聴席の柵越しに見る渡壁氏は、裁判の間中メモを取っており、非常に精力的に見えた。公判事態は滞りなく済んだが、問題はその過程で浮上した、高橋氏の証言に関する数多の「矛盾」である。

 此等がその一部だ。また、渡壁教諭が押し掛けたとされる石川氏が公判で、「嘗ての同僚」ではなく「一保護者」としての立場で扱われていたのが印象的であった。「保護者の家に押し掛けた」という主張の正当性を確保するためである。その様な検察立証の姿勢から、今回の事件の本質が垣間見える。次回の公判にて、弁護団による、真相解明のための追求が尚も行われることを強く願ってやまない。

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編集後記

 本当に生臭い風が吹いてきた。もう、何回も言ってきたことだが、時代が本当に悪くなってきた。一市民である私たちに何ができるのか? 考え込んでしまう時代だ。ガイドライン法や「日の丸・君が代」法制化、小泉首相誕生とこの日本が右傾化する中で今回のテロを口実に火事場泥棒のような拙速の動きを政府はとろうとしている。戦後、日本国が自らの憲法をいかに自分たちのものとしてこなかったのかを証明するようだ。いくら日本がアメリカの「属国」だからといって、主権国家として自らが自らの憲法を無視して行動するとは、右翼がよく黙っているものだと思う。今こそ、私たちは平和憲法を掲げて堂々とした外交を独自に展開するときだ。あえて、日本は「無防備国家」を宣言し、自衛隊も廃棄し、日本国憲法の理想を世界に示すときがきた。
<素直な天邪鬼>

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お知らせ

9月29日(土) 13:30〜 フォーラム「いま、沖縄の自然があぶない」 シニアワーク東京(飯田橋)
9月29日(土) 13:30〜 「人間復帰の願いと私の闘い」ハンセン病を生きて 代々木オリンピックセンター
9月29日(土) 15:00〜 本郷文化フォーラム・急速に進行する戦争体制づくりに抗して オリンピック記念青少年総合センター
9月29日(土) 15:00〜 自衛隊のマスコミ対策 赤城会館(飯田橋)
9月30日(日) 10:35〜 東海村被爆大事故をくり返すな2周年行動 文部科学省前集合
9月30日(日) 13:30〜 「教科書をわたしたちの手で」千葉県民集会 千葉県教育会館303
10月3日(水) 10:30〜 NHK裁判 東京地裁501
10月6日(土)
 〜7日(日)
  国際協力フェスティバル2001年 日比谷公園
10月6日(土) 10:30〜 「熱帯林保全と国際協力」増田美砂 駿台予備校市ヶ谷校(市ヶ谷)
10月6日(土) 13:00〜 連続学習会 教科書の中の「日の丸・君が代」 埼玉県労働会館(北浦和6分)
10月6日(土) 13:00〜 「教科書は市民が選ぶ」総括集会2001 上杉聰 高槻市民会館402(阪急高槻市5分)
10月6日(土)   映画「郡上一揆」松戸上映会
 (1)13:30 (2)16:00 (3)18:30
松戸市民会館大ホール
 (松戸8分)
10月6日(土)   映画「梅香里」上映フォーラム (1)13:30 (2)18:00 
 「ドキュメンタリーは人を記録すること人とつながること」 15:00〜
 趙博ライブ「バギやん大いに歌う〜思いをつなげ!〜」   19:30〜
角筈区民ホール
 (大江戸線都庁前、京王線初台)
10月6日(土) 14:00〜 演劇「フィリピンからの声-出稼ぎ女性労働者の苦悩」 千葉復活教会(千葉市・双葉幼稚園)
10月6日(土) 15:00〜 ふなばし反戦リレートーク さとうももよ、岩井友子 津田沼駅北口デッキ
10月7日(日) 9:45〜 演劇「フィリピンからの声-出稼ぎ女性労働者の苦悩」 東京ユニオンチャーチ(渋谷区神宮前)
10月7日(日) 14:00〜 テロにも報復戦争にも反対!市民緊急行動 宮下公園(渋谷5分)
10月8日(月) 13:00〜 平和のビートで世界を変えよう!緊急ライブ&トーク 喜納昌吉、辛淑玉 上野水上音楽堂
10月8日(月) 14:00〜 「ひなたぼっこ」上映会 茂原市東部台文化会館
10月11日(木) 11:00〜 オランダ人元捕虜・抑留者損害賠償請求訴訟判決 東京高裁812
10月11日(木) 18:00〜 FORUM「記憶」の共有を求めて
 発言・高橋哲哉、安藤正人、土屋公献、他
早稲田奉仕園小ホール
10月12日(金)
 〜21日(日)
10:00
〜18:00
水俣病展
 主催:水俣フォーラム
水俣市立総合体育館
 (JR水俣18分)
10月12日(金) 18:15〜 映画「神の子たち」公開記念イベント トーク・セッション
 〜アジアを生きる〜 灰谷健次郎、石川文洋、四ノ宮浩
東京都写真美術館ホール
 (恵比寿ガーデンプレイス内)
10月13日(土) 13:30〜 「暮らしの場から地球の行方を考える」阿木幸男、岸田哲、野本三吉 代々木オリンピックセンター
10月13日(土) 13:30〜 Kさんの不起訴確定!豊中市教育長の事件でっち上げ糾弾!
 「勝利」報告集会 岡村達雄、趙博
すてっぷホール
 (阪急宝塚線豊中 エトレビル5F)
10月13日(土) 14:00〜 ミサイル防衛スターウォーズにNO!銀座デモ 水谷橋公園集合
10月13日(土)   中村さん分限処分10周年集会  
10月14日(日) 13:30〜 子どもにわたすなあぶない教科書 10.14シンポジュウム
 西野瑠美子、朴一、広川禎秀
大阪市東成区民ホール
(千日前線今里3分、東成区役所内)
10月14日(日) 14:00〜 11月シンポジウム・プレ研究会
 「文学から見たロシア革命とソ連崩壊」 報告:川端香男里
文京区民センター
 (地下鉄春日3分)
10月18日(木) 18:30〜 変えよう!男社会のマスメディア 東京ウィメンズプラザ(表参道)
10月18日(木) 18:30〜 阿佐ヶ谷市民講座 自分史を語る
 「学徒出陣から日本国憲法成立まで」土屋公献
劇団展望
10月19日(金)
 〜21日(日)
10:00
〜18:00
2001平和のための戦争展ちば
 19日は午後のみ
千葉市文化センター
 (千葉12分、ツインビル2内)
10月19日(金) 18:30〜 記憶の戦場を越えて―歴史教科書問題とは何だったのか
 高橋哲哉、吉田裕
八王子中央公民館
 (JR八王子北口2分)
10月20日(土) 14:00〜 2001平和のための戦争展ちば
 懇話会「教科書問題をめぐって」宮原武夫、川鍋光弘
千葉市文化センター
 (千葉12分、ツインビル2内)
10月20日(土) 19:00〜 歴史のはざまで取り残される戦時性暴力被害者の言葉 東京ウィメンズプラザ(表参道)
10月21日(日) 14:00〜 2001平和のための戦争展ちば
 懇話会「戦争体験を語り継ぐために」城丸章夫、青木茂
千葉市文化センター
 (千葉12分、ツインビル2内)
10月22日(月) 10:00〜 安田弁護士公判 東京地裁104
10月22日(月) 18:30〜 横田基地軍民共用空港化反対・米軍基地撤去・
 地位協定見直しを求める10.22三多摩集会
福生公園
10月22日(月)
 〜23日(火)
  女性国際戦犯法廷最終判決 ハーグ(オランダ)
10月23日(火) 10:00〜 安田弁護士公判 東京地裁104
10月23日(火) 13:30〜 台湾人元「慰安婦」損害賠償請求訴訟 東京地裁627
10月25日(木) 13:15〜 渡壁裁判第3回公判 千葉地裁301
10月27日(土) 13:30〜 ベアテ・シロタ・ゴードンさん講演会in千葉 千葉ペリエ6Fホール(JR千葉駅)
10月27日(土) 18:00〜 国際的組織犯罪条約批准阻止10.27集会 高円寺会館(高円寺北口5分)
10月28日(日)   団結まつり「首切り自由社会は許さない! 守ろう! 平和・人権・環境を」 亀戸中央公園(総武線亀戸15分)
11月3日(土) 13:30〜 11.3憲法集会 新崎盛暉 文京区民センター(地下鉄春日)
11月6日(火)
 〜
  「神の子たち」ロードショウ
 13:00,15:05,17:10,19:15
東京都写真美術館ホール
 (恵比寿ガーデンプレイス内)
11月6日(火) 13:15〜 渡壁裁判第4回公判 千葉地裁301
11月9日(金) 9:50〜 国際シンポジウム「国境を貫く歴史認識-教科書・日本、そして未来」
 主催:千葉大学文学部史学科
千葉大学けやき会館大ホール
 (JR西千葉7分)
11月10日(土)
13:00〜
16:00〜
11月シンポジウム・ソ連崩壊から10年-社会主義の可能性を考える-
 分科会
 講演「20世紀社会主義が超えられなかったもの」
 
11月11日(日) 12:00〜 小泉「聖域なき構造改革」路線と対決する 全国労働者総決起集会 日比谷野外音楽堂
11月17日(土) 14:00〜 30人学級実現千葉県民集会 千葉県教育会館
11月22日(木) 13:15〜 渡壁裁判第5回公判 千葉地裁301

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